おかねについて学びます

私はおかねの話が得意でないので、トッドが「世界を動かす最重要の要因は経済ではない」と証明してくれて、しめしめと思っていた。

しかし、アメリカIIを書き終え、「若い頃分かりたかったことはほとんど分かったなあ」としみじみしてしばらく経ったいま、現在の世界について「分かった」という感じがするかといえば、しない。

多分、おかねのことがよく分かっていないからなのだ。おかねは人類の暮らしにとって本質的なものではない(なしでやっていた時期も長かった)。

しかし、だからこそ、現在のわれわれが、なぜこれほどおかねに左右されているのかが分からなければ、この現実を「分かった」とはいえないだろう。そのためには、もう少し、何かを理解する必要があるのだ。

そういういわけで、この後、本体のウェブサイトの方で、2つの企画を予定している。タイトルは未定だが、私の問題関心と取り扱い事項を並べるとこんな感じになる。

  1. なぜ西側諸国はこれほどアメリカに従属しグローバルサウスはドルから逃れようとしているのか(第二次世界大戦後から現在までの世界の金融秩序)
  2. 私たちは暮らしはなぜこれほどおかねに左右されているのか(おかねは人類の暮らしをどう変えてきたのか)

 
ウェブサイトでは、先に1について何か書き、その後、2について何か企画する予定だが、どっちもなかなか大掛かりな話であるので、その準備をこちらのブログでしていこうと思う。

初回は「おかねとは何か」。
もろもろの便宜上、回を改めてはじめます。


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